前田純一 御像
祈り手を合わせる姿を模したお像。良材を一つ一つ割り、彫り進めています。
指物の制作をする前田純一にとっては珍しい彫刻の作品。きっかけは純一が若くして亡くなった母を思い描きながら彫ったちいさなお像でした。
仏菩薩のようにも、マリア像のようにも見えると自ら評するこの彫り物は、ただ母を想う気持ちで作った作品でありながら、どこか宗教的な雰囲気を纏っているようにも感じられます。
祈るということは、人が為す素晴らしい行為の一つだと純一は語ります。数多く厨子や仏壇を制作してきた経験から辿り着いた、一つ一つ彫り進める祈る気持ちの拠り所となる仕事です。
材:島桑材、銀彩銅
サイズ:h10 cm
※写真の錆鉄厨子は含まれておりません。
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前田純一

前田木藝工房三代目
東京宝町に生まれ大勢の職人に囲まれ幼少期を過ごします。
都市化が急激に進む東京を離れ、鎌倉に工房を移した二代目保三に師事。
工芸展への出品を続けながら、工房を信州に移し、
原生林を開墾して建築した工房での40年余りの暮らしの中で
生活に必要なものを作るという原点からの制作に励みます。